
こんにちは。新宿区高田馬場のしんみ歯科高田馬場です。
親知らずが生えてこないと不安に感じている患者様は少なくありません。周りの人が抜歯を経験していると、「自分だけ親知らずが生えてこないけどいいのかな…?」と心配になることもあるでしょう。
実は、親知らずが生えてこない理由にはいくつかのパターンがあり、必ずしも異常とは限りません。
本コラムでは、親知らずが生えてこない原因や埋まってる可能性、ない人の特徴、受診の目安についてわかりやすく解説します。
目次
■親知らずが生えてこないのはなぜ?
◎そもそも親知らずとは?
親知らずは、永久歯の中で最も奥に位置する歯で、一般的には前歯から数えて8番目にあたります。生えてくる時期は個人差がありますが、10代後半から20代前半にかけて確認されることが多い歯です。
ただし近年は、顎の形や歯並びの変化により、予定どおりに生えてこないケースも珍しくありません。親知らずは「必ず生える歯」ではなく、一人ひとり状況が異なる点が特徴です。
◎顎のスペースが足りない
親知らずが生えてこない原因として多いのが、顎の大きさに対して歯が並ぶスペースが十分でないケースです。
奥歯の後方に歯が生える余裕がない場合、親知らずは正常な位置に出てこられず、歯ぐきや骨の中にとどまってしまうことがあります。
このように、外から見えない状態で存在している歯を「埋伏歯(まいふくし)」と呼びます。完全に骨の中に埋まっている場合、見た目だけでは判断することは難しいです。
◎もともと親知らずがない
近年では、生まれつき親知らずが形成されない方も一定数いらっしゃいます。これは異常というより、顎の小型化や食生活の変化といった環境要因が影響していると考えられています。
レントゲン検査を行っても歯の芽が確認できない場合、その後に親知らずが生えてくる可能性は低いと判断されます。自覚症状がなくても、一度確認しておくことで将来の不安を減らすことができます。
◎生える時期が遅い
親知らずは、生えるタイミングにも大きな個人差があります。なかには20代後半やそれ以降になってから、ゆっくりと萌出してくるケースもあります。そのため、18歳を過ぎても親知らずが確認できないからといって、すぐに問題があるとは限りません。
成長や顎の状態によって経過が異なるため、定期的なチェックが安心につながります。
■親知らずがない人の特徴は?
◎顎が小さい傾向がみられる
親知らずがない方には、顎の大きさが比較的小さいという特徴がみられることがあります。顎の幅や奥行きが限られていると、永久歯が並ぶためのスペースが不足しやすく、結果として親知らずの歯胚(歯のもと)が形成されないケースもあります。
こうした顎の形態は、歯並びや噛み合わせのバランスにも影響するため、成長過程や口腔内全体を含めて評価することが大切です。
◎歯の本数が少ない体質・家系
親知らずがないことには、遺伝的な要因が関係している場合もあります。ご家族の中に「親知らずが生えてこなかった」「もともと本数が少なかった」という方がいる場合、同じ傾向がみられることがあります。
これは異常というわけではなく、現代人に増えている体質の一つと考えられています。レントゲン検査によって歯の芽の有無を確認することで、将来的な見通しを立てやすくなります。
■親知らずが生えてこない場合は受診すべき?
◎痛みや腫れがある場合
歯ぐきが腫れる、奥歯が痛む、口が開きづらいといった症状がある場合は、埋まってる親知らずが炎症を起こしている可能性があります。放置するとむし歯や歯周病の原因になることもあるため、早めの受診をおすすめします。
◎むし歯や歯並びへの影響が疑われる場合
横向きに埋まっている親知らずが、手前の歯を押すことで歯並びに影響を与えることがあります。とくに矯正治療後の後戻りを心配される方は、一度確認すると安心です。
◎自覚症状がなくても確認は有効
症状がなくても、成人期に一度はレントゲンで確認することをおすすめします。親知らずがないのか、埋まってるのかを把握しておくことで、将来的なトラブル予防につながります。
検査は保険診療で行えることが一般的ですが、精密な評価が必要な場合は自費診療のCT検査をご提案することもあります。
■まとめ
親知らずが生えてこないからといって、必ずしも問題があるとは限りません。もともとない場合もあれば、顎の中に埋まってるケースもあります。大切なのは、一人ひとりの状態を正確に把握すること。
違和感や腫れなどの症状がある場合はもちろん、気になる方も一度歯科医院で確認しておくと安心です。将来のむし歯や歯並びのトラブルを防ぐためにも、適切なタイミングでの受診をおすすめします。
