お口のトラブルといえば歯周病やむし歯ですが、親知らずによる症状でも多くリスクを伴います。
親知らずはいつかは抜かなきゃいけない。
親知らずを抜くとしたらいつがベストなのか。
そんな悩みを抱えている方も少なくないことでしょう。そこで今回は、親知らずという特殊な歯の特徴や、いつ抜くべきなのかを新宿区のしんみ歯科高田馬場が詳しく解説をします。
親知らずを抜くタイミングで悩んでいる方は、このコラムを参考にしてみてください。
目次
▼親知らずはいつ抜くべきか
親知らずはいつ抜くべきか?という問いに対して、一概に答えることはなかなか難しいです。
なぜなら親知らずが生えてくる年齢や本数、生え方などには個人差が見られるからです。
一般的に親知らずは20歳前後で生えてきますが、生えてきた後にすぐに抜くべきか、あるいは適切なタイミングを見計らって抜くべきかは、ケースによって大きく変わってくるのです。
そのため歯科医師が「親知らずは20歳になったら抜きましょう」と断言することはできません。ただし、親知らずを抜く上で適切といえるタイミングは、いくつか言及することができます。
▼親知らずを抜くのに適したタイミングについて
親知らずを抜く上で適切といえるタイミングは以下の通りです。
【タイミング1】20歳前後
親知らずを抜くタイミングは、年齢だけで決めるものではないということをお伝えしましたが、20歳前後に抜くメリットもいくつかあります。
まず、20歳前後であれば、親知らずの根っこが完成しておらず、顎の骨も比較的やわらかいことから、抜歯で苦労する可能性が低くなります。
また、20歳前後の大学生なら、時間的に余裕も見られるため、ダウンタイムがある親知らずの抜歯に適したタイミングといえます。
ただし、20歳前後で親知らずが生えていない、一切問題が起こっていない、あるいは当分は起こらないと予測できる場合は、無理に抜く必要はありません。
ちなみに、顎の骨は中高年で硬くなっていくことから、可能であれば若いタイミングで親知らずを抜いた方が良いといえます。
【タイミング2】親知らずがむし歯や歯周病になった
親知らずがむし歯や歯周病になった場合は、抜歯に適したタイミングといえます。
むし歯や歯周病が軽度であれば、通常の治療を行うことも珍しくありませんが、中等度から重度のケースでは、抜歯した方が予後も良くなる傾向にあります。
そもそもむし歯や歯周病になるということは、親知らずの生え方が悪く、汚れが溜まりやすくなっていることを意味するため、標準的なむし歯治療や歯周病治療を行ってもすぐに再発してしまうのです。
【タイミング3】周りの歯に悪影響を与えている
親知らずが原因で、手前の歯の歯根が吸収したり、全体の歯並び・噛み合わせが悪くなったりするなどの症状が見られたら、抜歯をする適切なタイミングといえます。
かけがえのない永久歯に悪影響を及ぼすのであれば、親知らずを抜いた方がお口全体の健康維持に寄与します。
【タイミング4】歯列矯正を受ける場合
悪い歯並びを整える歯列矯正では、親知らずを抜くことが多いです。親知らずは、歯列の一番奥に生えている、もしくは埋まっているため、歯並びを整える上で抜いた方がいいとなることが多いからです。
歯列矯正では、前から4~5番目の小臼歯を抜くことも多いですが、これは不足しているスペースを作り出すためのもので、親知らずの抜歯とは目的が少し異なります。
【タイミング5】妊娠をする前
親知らずを抜くべきタイミングとしてもうひとつ挙げられるのが「妊娠前」です。
妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの影響も考えると、親知らずの抜歯のような外科処置が行いにくいことから、可能であれば妊娠する前に抜いておいた方が良いといえます。
もちろん、これはあくまで計画的に妊娠する場合に限ることで、すべての女性に推奨できるものではありません。
また、妊娠中であっても母子の体の状態によっては、親知らずの抜歯を行えることもあります。
具体的に妊娠中期であれば、お母さんと赤ちゃんの体の状態が安定するため、必要に迫られた場合は親知らずの抜歯も行えます。
とはいえ親知らずの抜歯にはそれなりのリスクを伴うことから、できれば妊娠前や生活が落ち着いているタイミングを見計らって、安全に抜いておきたいものです。
▼まとめ
今回は、親知らずを抜くタイミングについて、新宿区のしんみ歯科高田馬場が解説しました。
親知らずは、20歳前後に生えてくる永久歯で、さまざまなトラブルを引き起こしかねないため、適切なタイミングに抜いておきたいものです。
そんな親知らずの抜歯のタイミングや、自分の親知らずの状態について詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。患者様それぞれの症状に合った対処法をご提案します。