〒169-0075
新宿区高田馬場2-17-6
ゆう文ビル10F

高田馬場駅徒歩1分

トピックス TOPICS

歯周病は治るの?放っておくとどうなる?歯周病治療と期間をチェック


前回のコラム『「歯ぐきから血が出る」「歯茎が腫れてる」その症状歯周病かも?』では歯周病の原因と症状について解説しましたが、今回は歯周病の治療法に焦点を当てます。


そもそも歯周病は治るのか、放っておくとどうなるのかも含めて、新宿区のしんみ歯科高田馬場がわかりやすく説明します。


■歯周病は治る病気です


結論から言うと、歯周病は適切な治療によって治る病気といえます。具体的な治療方法は歯周病のステージによって変わりますが、根気強く通院を続け、セルフケアを頑張ることで、歯ぐきの腫れ出血、骨が吸収していく(溶けていく)症状は改善することができます。


◎歯周病を放っておくとどうなる?

歯周病は治療によって治る病気ですが、自然に治ることはありません。歯周病を放っておくと、病状が徐々に進行していって、最終的には歯を失うことになるため、必ず歯科医院での治療を受けるようにしてください。


■歯周病の治療方法(ステージ別)と治療期間


歯周病のステージ(重症度)は大きく4つに分けられます。ここではステージごとの歯周病の治療法と治療期間を紹介します。


◎ステージ1:歯肉炎の治療法

  • 歯石除去(スケーリング)

  • ブラッシング指導


歯肉炎に対しては、主に歯石除去(スケーリング)とブラッシング指導が行われます。歯の周りに形成された歯石を除去し、正しいセルフケアを実施することで、歯周病菌の数は自ずと減少していきます。


この段階ではまだ炎症反応が歯ぐきだけにとどまっており、歯周組織の破壊は起こっていません。つまり、適切な治療とセルフケアによって歯ぐきを元の状態に戻すことができるのです。


歯周病が治るまでにかかる期間もステージ1なら比較的短いといえます。定期的に通院し、セルフケアも十分に行えていれば、1ヶ月程度で歯周病が治ることも珍しくありません。


【治療期間】1~2ヵ月程度


◎ステージ2:軽度歯周炎の治療法

  • 歯石除去(スケーリング)

  • SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

  • ブラッシング指導


歯周病のステージ2では、歯肉炎から歯周炎へと移行します。炎症反応が歯ぐきから歯根膜、歯槽骨にまで広がっており、歯周組織の破壊が始まっている点に注意が必要です。


ただ、軽度歯周炎でも基本治療がベースとなるため、ステージ1との治療で大きな違いは見られません。


しかし、歯周炎では歯周ポケットが深くなっていることから、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)という処置が必要となります。これは歯周ポケットの中にスケーラーを挿入して、歯垢や歯石、汚染された物質を取り除く方法です。


【治療期間】2~3ヵ月程度


◎ステージ3:中等度歯周炎の治療法

  • 歯石除去(スケーリング)

  • SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

  • 歯周外科治療(フラップ手術など)

  • 歯周組織再生療法(リグロス・エムドゲインなど)

  • ブラッシング指導


中道度歯周炎になると、歯ぐきや顎の骨の破壊が進み、歯がグラグラする動揺度が高まります。このステージでもまずは基本治療から始めます。


それでも改善できない症状は、歯ぐきをメスで切開して歯根面に付着した歯石をきれいにする「フラップ手術」や、破壊された歯周組織を回復させる「再生療法(リグロス・エムドゲイン)」などを実施します。


ステージ3になると基本的な歯周治療で元通りにすることは難しくなりますが、決して手遅れというわけではありませんので、諦めずに頑張りましょう。


【治療期間】3~6ヵ月程度


◎ステージ4:重度歯周炎の治療

  • 歯周基本治療

  • 歯周外科治療

  • 歯周組織再生療法

  • 抜歯

  • 補綴治療(インプラント・入れ歯・ブリッジのいずれか)


重度歯周炎は、文字通り歯周病の末期に該当します。舌や指で歯を押すと「抜けるかも」と不安に感じるくらい動揺度が高まります。


こうしたケースでもまずは基本治療で歯垢や歯石を取り除く、口内環境を向上させなければなりません。次にどのような治療を行うにしても、歯周組織の炎症反応は取り除かなければならないからです。


その上で歯周外科治療や歯周組織再生療法を検討し、これらを適応できない場合は抜歯が必要となります。


歯を抜いた後は、インプラントや入れ歯、ブリッジといった補綴治療を行います。重度歯周炎の治療にかかる期間は、ケースによって大きく異なります。


早期に抜歯をして入れ歯などを装着する場合は、2~3ヵ月程度で終わることもありますが、歯を残すことを優先したり、インプラント治療を選択したりした場合は、6~12ヵ月程度かかることも珍しくありません。


【治療期間】6~12ヵ月程度


■まとめ


今回は、歯周病は治るのか?という疑問にお答えしました。


歯周病は歯ぐきや顎の骨の病気なので、むし歯のように病変を削れば治るというものではありませんが、適切な方法で治療することで症状は改善できます。

歯周病は進行度が高くなるほど、治療内容が複雑になり、治療期間も長くなるため、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。


そんな歯周病の症状が見られる方は、ぜひ新宿区のしんみ歯科高田馬場までご相談ください。当院は歯周病治療にも力を入れている歯医者さんです。


しんみ歯科 高田馬場
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら